海外でのそろばん

国内から海外に、世界をつなぐトモエのそろばん。

コンピューターのルーツ“そろばん”

トモエそろばんでは60 年代より貿易部を設置し、海外へのそろばんの輸出を積極的に展開して参りました。 その一環として雑誌TIMEの表紙にそろばんを持っている女性のコマーシャルを打ったことが挙げられます。
今やSOROBAN はSOGOSHOSHA やSUSHI のように世界共通語になりつつあります。
そろばんは英語でABACUS と言います。我が社が1996 年にホームページ開設のため、soroban.com というドメインを取得しましたが、その時同時にabacus.com も取得しようとしました。 ところが、それは既にシリコンバレーに存在する会社が取得していたのです。つまりアバカス(そろばん)はコンピューターのルーツとも言えるのです。

 

SOROBAN という言葉が通用するようになり、インターネットも普及したことで、我が社には世界各国から「そろばんの先生にな りたい」という問い合わせが寄せられる様になりました。
近年では講師養成講座の受講者が海外より毎年4、5名来日するようになりました。
受講者のそろばんの技術力、経験により、指導内容もフレキシブルに変化させながら、2日間の講習でみっちりそろばんのイロハ と共に自国でいかにそろばんを普及したらよいのか、日本の例を参考にしながら、懇切丁寧にお教えしています。
そのような折に2018 年にはロシアへ招聘され、モスクワにて3日間「そろばん指導者用研修講座」を開講、20数名の先生方を そろばん講師として認定いたしました。

計数から知育に、次代を超えて広がるそろばん

ロシアでのソロバン

18 年8 月24 日~ 26 日の三日間、ロシアの首都、モスクワにて「そろばん指導者用研修講座」を実施しました。今回 の訪露は、ロシアでそろばん教室を展開している経営者からの招待でした。現在、この経営者は、そろばん教室のフラ ンチャイズを進めており、ロシアから国境を越えて、ウクライナやセルビア等にも教室を展開しようとしています。

初日はオリエンテーションとして、約20 名を超える講座受講希望者に約30 分間、今回の講座内容を説明しました。二 日目と三日目は研修講座を実施し、実際に「教授用100 玉そろばん」と「ターボそろばん(5 ケタ)」を使い児童にそ ろばんを指導する際の注意点等を講義しました。また、日本で指導している様子を映像で紹介する等、指導用の教材を 使ってデモンストレーションをしました。
特に、まだ、数を完全に理解していない5 歳未満の児童の授業には、いきな りそろばんを指導するのでは無く、先ずは、100 玉そろばんで数の基礎を教える指導方法を説明し、そろばんに繋げる 方法を説明しました。同時に、そろばんの指導方法として弊社の練習ドリルと練習方法を説明したところ、皆、熱心に メモを取り、質疑応答に多くの時間を費やしました。ロシアでは、そろばんの指導方法がまだ確立されていないようで、 今回招待してくれたそろばん教室でも、そろばん指導の新しいテキストブックを作成している最中でしたので、多くの アドバイスをしました。

またトモエそろばんは一般社団法人スプートニクインターナショナル(http://www.sputnik-international.lp) からガーナに派遣さ れている国分敏子(toshiko_ghana0114@yahoo.co.jp) さんを微力ながら応援し、その活動の一部を援助しております。
下記はガーナで2010 年より活動を続けていらっしゃる国分敏子さんの報告です。

プロローグ
一般社団法人スプートニクインターナショナルのガーナスタッフの國分敏子です。2010 年1 月に2 週間だけガーナ北 部の村で教育活動をおこなった時の体験をきっかけに当時、学童保育所の指導員でしたが退職して2010 年9 月からガー ナに赴任し、試行錯誤しながら現在教育活動をしています。

国内から海外に、世界をつなぐトモエのそろばん。

計算が苦手な子どもたちとの出会い

現在、トーゴとの国境にほど近いアフィフェ村の学校で授業のある日 は工作手芸等を教え、土曜日にそろばん教室を開室しています。この 学校で活動し始めた頃、子どもたちがとても計算が苦手なことに気づ きました。
繰り上がり繰り下がりの計算が苦手で、棒を書いて計算を する子どもを見て、おはじきを使って数を数えることや10、100 の 数の作りの表を作ったり、ひっ算式では位を揃えて計算するように指 導をすること等いろいろと試しながら授業を行っていました。

「10がわかったよ」の言葉

ある日、私自身が子どもの時に使っていたそろばんを持って行き、子どもの前でそろばんを弾きながら数を数えまし た。「One, two, three,・・・・ten. Ten is go to left Tens one , ones zero “TEN”」 そういった時でした。「トシコ、 10がわかった。10がわかったよ。」今でもはっきりとこの時の子どもの言葉は覚えています。10は1と0を書い て10、自分が当たり前のように書いていた10を、目の前に置かれた初めて見るそろばんで珠が弾かれ9 の次が左 に進んで10 になった時に十進法という言葉は知らなくても10 を初めて理解したのです。(そろばんは絶対に子ども たちが計算に強くなる。将来の役に立つ。)というガーナでそろばん指導をしてくうえで揺るがない想いとして生ま れ今もその想いはあります。
トモエそろばん様のサポートを受けて現在おこなっているそろばん教室は9 年目に入り ました。(計算に強くなってほしい。絶対に計算に強くなる。)という当初の想いに加え、この9 年の間にそろばんを 通して感じた想いはたくさんあります。そろばんを続けることによって、子ども自身が難しい計算が出来るようになっ た喜びに気づき更に次なる目標が生まれます。うれしい事良い事ばかりではありません。
続けていくことの難しさに 今も悩み試行錯誤の連続です。時にはくじけそうになる時もあります。しかし、そうした中、続けられるのは、子ど もたちがそろばんを学んでいる時の真剣なまなざしです。その真剣なまなざしに希望を抱けるのです。

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どんなにIT 化が進んでも

近年、IT 化が進みとても便利な世の中になってきました。村の生活 にIT はまだ浸透はしてなくても、人々のすぐ身近にある便利なもの では携帯電話があります。
どんなに安い携帯でも計算機機能はつい ています。その計算機機能の使い方の指導の方がIT 化に向いている のでは?そうした助言も少なくはありません。しかし、どんなにIT 化がすすんでも大切なのは自らの頭脳で計算する力なのだと私は思 います。そろばん脳で計算する力なのです。

SDGs とEDS

毎夏の一時帰国の際に、小中高で授業をする中、SDGs に関連付けて活動の話をしてほしいと依頼されることもあります。
2015 年9 月に国連サミットで採択されたSDGs は、2030 年までの15 年間で達成するために掲げた持続可能な17の開 発目標に自分の活動はどれに当てはまるのだろうと照らし合わせてみると(4 質の高い教育をみんなに)と(10  人や国の不平等をなくそう)という項目に当てはまります。
しかし、悩みます。質の高い教育ってなんだろう..。そうし た中感じる生まれた環境によって違うはっきりとした教育格差、このもやもやした気持ちをはっきりとわかる教育格差 への怒りに似た感情をどのように整理して自分の活動とつなげていけばよいのだろうと悩みます。そうした中、教えて もらったのがEDS(Education Sustainable Development) という言葉でした。持続可能な社会づくりの担い手を育む教育 です。まさに私のやっている活動がこれに当てはまり、そろばんの指導を通して持続可能な社会づくり(私がおこなっ ている活動を引き継ぐ受け継ぐ)の担い手を育む教育をしっかりとすることが私の活動なのです。EDS の言葉が私の活 動に合っていると授業では話させていただきました。

国内から海外に、世界をつなぐトモエのそろばん。

エピローグ

9 年目に入ったそろばん教室に通ってくる現在の子どもたちは初 級レベルの子どもばかりです。珠をなかなか上手に弾けない子ど もばかりです。
どんなに手入れしてもすぐに弾きづらくなるそろ ばんの珠をぎこちない人差し指で弾きます。上手に弾けるように なる頃、今よりもそろばんがもっともっと楽しく好きになってく れることを願います。そして子どもたちのそろばんを学ぶまなざ しが私の明日への希望へとつながっているのです。



2006 年には独立行政法人国際交流基金より助成いただき、チュニジア、モンゴル、そしてハンガリー三ヵ国を国際珠算普及 基金の現会長藤井將男氏、国際英語読み上げ算協会の鈴木功二氏とともに弊社取締役社長藤本トモエの3名でそろばんの指導、 啓蒙に尽力した。その後チュニジアには藤井氏や藤本も数回訪問し、タネがしっかり育つ土壌になりつつあったが、アラブの 春などで政治が不安定な状態となり、そのままになってしまったことがなんとも口惜しい。

国内から海外に、世界をつなぐトモエのそろばん。

アメリカの全米数学者会議(NCTM)では藤本トモエ、及び小玉博雄の両名が数度にわたり、Overseas Speaker として教壇に 上がり、アメリカ人の算数教師に100玉、及びそろばんの初歩指導を施し、喝采を浴びた。

海外で紹介されているそろばんの使い方動画

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