そろばん博物館
ローマそろばん
ローマそろばん

ローマ時代に盛んに使用されたもので、大理石又は金属の平盤に溝を彫り珠をのせたもの。右側の小さい玉はそれぞれ 1/12, 1/24,1/48 を表す。

中国そろばん
中国そろばん

5玉が2個つけられているのは、 1斤が16両だったので、1桁に15までの布数ができる形式のものが便利だったわけである。

ロシアそろばん
ロシアそろばん

上部を高く、下部を低くして、珠は右から左へ動かして計算する。 1桁に10個の珠が串ざしにされているが、4個しかないところもある。 1/4 ルーブルと 1/4 カベイカの単位の位取りのため。

盲人用そろばん
盲人用そろばん

枠の下部に位取りがとりやすいように鋲が打ち込まれている

二段そろばん
二段そろばん

四ッ珠二面のそろばんで、主として分数の計算に使われたもの
新井 正夫氏より「二段そろばんの利点を紹介」 

傾斜そろばん
傾斜そろばん

伝票を計算するときの便をはかって、その軸を傾斜させてあるそろばん

手堤篭
手堤篭

そろばん玉を使用して作られた工芸品

看板用そろばん
看板用そろばん

そろばん塾、教室などのディスプレー用超大型そろばん

ドラゴン龍
ドラゴン龍

中国明王朝 1368-1644AD
景徳鎮窯(世界で初めて陶磁器に青花染付が制作れた陶磁器)34x17x11cm、図柄 唐草紋 鳳凰 各四隅にドラゴン龍(ドラゴン龍は王のシンボルである)の頭角浮き彫りあり。両脇に龍の頭角紋の引き出しあり。世界で珍しい算盤陶磁器である。

陶製そろばん
陶製そろばん

大橋 力 様 ご提供

塵劫記より1
塵劫記より1

「塵こう記」は江戸時代に最も売れた本です。この本は数学の書であり、初めにはそろばんの使い方が書かれています。これを読み進むことで四則計算はもちろん、面積・体積の高度な計算までも習得することができるというものでした。そして最後には解答を付記しない問題が載っており、その解法をめぐって多くの者たちが頭を悩ませました。17世紀の話です。

塵劫記より2
塵劫記より2

そろばん、算術に一般常識として以上に魅せられた人たちは、まるで囲碁、将棋、チェス、オセロにのめり込むように算術に凝りました。彼らの中には、難解な数式を人々の前で解いてみせ喝采を受ける、ちょうど旅芸人のように彼らの能力を披露しながら各地をまわる者もいました。

浮世絵1
浮世絵1

江戸時代から明治時代への変革の際に活躍した人々の中には、寺子屋や私塾で育てられた者が少なくありません。"現代においてはコンピュータを使いこなす能力が必須である"と言われるのと同様に、当時は「読み書きそろばん」が重要な能力でした。

浮世絵2
浮世絵2

江戸時代には、庶民を対象とした公式教育機関は存在しませんでした。しかしどんな小さな村にも「寺子屋」と呼ばれる私設教育機関があり、子ども達は6・7才になると近くの寺院などにある寺子屋に3、4年間通いました。そこでは僅かな授業料を納めることで「読み書きそろばん」を習得することができました。

浮世絵3
浮世絵3

明治以降の日本の教育が、大きな障害もなく短期間に確立された背景には、教育機関として寺子屋が既に普及していたことが挙げられます。開国時のショックに耐え、その後の目覚しい発展を支えたのは教育水準の高さでした。識字率は江戸では1854年から61年で男子が79%、女子が21%。農村の僻地でも20%の人は字を読めました。就学率は1840年から60年の間で、江戸では70〜80%の人が寺子屋での学習を経験していました。他方イギリスでは、1838年に大工業都市でも就学率は20〜25%でした。